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持続的な森林・林業振興とカーボンニュートラルの推進を目的とした「令和5年度京丹波町カーボンクレジット創出調査研究業務」について

NTTビジネスソリューションズ株式会社 京都ビジネス営業部(取締役京都ビジネス営業部長:櫻中 茂雄 以下、NTTビジネスソリューションズ)及び株式会社地域創生Coデザイン研究所(代表取締役所長:北山 泰三 以下、地域創生Coデザイン研究所)は、京都府京丹波町(町長:畠中 源一 以下、京丹波町)が新たに取り組みを開始した「令和5年度京丹波町カーボンクレジット創出調査研究業務」を支援しております。

1.背景

京丹波町は森林が町全体の面積の82%を占めており、この豊富な森林資源を活用した「町有林での主伐・再造林」、「木質バイオマスボイラーの導入」、「町内産材を活用した新庁舎建設」など、林業・木材産業が抱える課題に対して、多様な取り組みを進めてきました。
この度、新たな取り組みとして京丹波町の町有林を活用したJ-クレジット創出・活用をめざしていくにあたり、NTTビジネスソリューションズ及び地域創生Coデザイン研究所が調査研究を行うこととなりました。
本取り組みを通じて、2050年カーボンニュートラルへの貢献をめざすとともに、京丹波町の林業・木材産業の活性化を図り、地域活性化の実現に貢献していきます。

2.取り組み概要

京丹波町は京都府の中央部、丹波高原の由良川上流部に位置し、2005年10月11日に丹波町・瑞穂町・和知町が合併して誕生しました。自然豊かな約303平方キロメートルのまちは、標高400~900メートルの緑深き山々に囲まれ、南側の山地は分水嶺の一部を成しています。
町内の森林整備については、町・森林組合・森林所有者と連携を取りながら、人工林・天然林ともに町内外から評価を得る高度な多面的機能を有する森林づくりを行っています。このように豊かな自然と人々の暮らしに育まれた京丹波町の貴重な森林資源を活用し、J-クレジットの中でもさらなる活用が期待される森林吸収由来のクレジットについて、事前準備及びプロジェクト登録の申請に向けた準備などの調査研究を行います。
また、本取り組みを通じて京丹波町の町有林の更なるブランディングをめざすとともに、地域の森林資源を生かしたJ-クレジットの活用により、京丹波町における経済や社会、文化を活性化することで地域活性につなげていきます。

図 地域循環型モデルの構築による地域価値創出

3.各々の役割

  • 京丹波町:
    フィールドの提供(町有林の活用)、J-クレジットのプロジェクト登録
  • NTTビジネスソリューションズ:
    ICTを活用した地域の課題解決支援、本業務の統括
  • 地域創生Coデザイン研究所:
    J-クレジット活用による持続可能な森づくり及び地域活性化モデルの企画、
    J-クレジット制度におけるプロジェクト登録・認証・流通支援

4.今後の展望

京丹波町の町有林から創出されたJ-クレジットを地域の金融機関などと連携し、京丹波町内に流通することによる地域のカーボン・オフセット推進、また京丹波町外に流通することによる都市部からの資金還流により、J-クレジットを活用した地域循環型モデルの構築をめざします。
また、J-クレジット創出の取り組みを皮切りに持続的な森林・林業振興とカーボンニュートラルを推進し、本取り組みを他地域にも展開していくことで、地域の森林の価値向上・健全なライフサイクルの実現に貢献します。