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鹿島・太良広域連携SDGs推進協議会における「太良町町有林J-クレジット創出・活用事業」への取り組みについて

西日本電信電話株式会社 佐賀支店(支店長:國本 裕久 以下、NTT西日本佐賀支店)及び株式会社地域創生Coデザイン研究所(代表取締役所長:北山 泰三 以下、地域創生Coデザイン研究所)は、太良町(町長:永淵 孝幸)、鹿島市(市長:松尾 勝利)の2市町が取り組む「鹿島・太良広域連携SDGsモデル事業」の一環として、2024年1月より「太良町町有林J-クレジット創出・活用事業」を支援することとなりました。今後、本取り組みを通じて、地域のパートナーとともに持続可能なまちづくりに貢献していきます。

1.背景・経緯

佐賀県太良町及び鹿島市は地域のSDGs推進に向けて、2023年9月「かしたらコンソーシアム」※1を立ち上げ、国の「広域連携SDGsモデル事業」※2の活用により、産業振興と環境保全の両立をめざしています。
この度、その一環として太良町町有林のJ-クレジット創出・活用を進めていくにあたり、地域創生Coデザイン研究所は創出・活用促進に向けた支援を行うこととなりました。
本取り組みを通じて、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた温室効果ガスの排出量削減に貢献するとともに、太良町の林業の活性化を図り、「かしたらコンソーシアム」がめざす環境調和と林業をはじめとした産業振興の両立の実現につなげていきます。

1 内閣府の広域連携SDGsモデル事業の採択を受け、鹿島市と太良町で立ち上げた鹿島・太良広域連携SDGs推進協議会が運営するコンソーシアム(共同事業体)

2 地方公共団体の広域連携の取組を支援し、成功事例の普及展開を行い、全国の地方創生の深化につなげることを目的に、国(内閣府)が事業選定を行い事業支援するもの

2.取り組み概要

太良町は佐賀県の西南端に位置し、西に多良岳、経ヶ岳等の1,000m級の山岳が連なり、町・森林組合・森林所有者と連携を取りながら、町内の人工林・天然林ともに町内外から評価を得うる高度な多面的機能を有する森づくりを行っております。
本取り組みでは、このように豊かな自然と人々の暮らしに育まれた太良町の貴重な森林資源を活用し、J-クレジットの中でもさらなる活用が期待される森林由来のクレジット創出に向けて進めてまいります。
(具体的な内容)

  • J-クレジット創出対象森林の選定
  • J-クレジット制度への登録に向けたプロジェクト登録申請書、プロジェクト計画書の作成 など

 
また、プロジェクト登録完了後は、モニタリングを経てクレジット認証、そして流通をめざします。

3.各々の役割

  • 太良町:
    広域連携SDGs推進協議会の運営、J-クレジットのプロジェクト実施者
  • 鹿島市:
    広域連携SDGs推進協議会の運営、J-クレジット流通支援
  • 地域創生Coデザイン研究所:
    J-クレジット活用による持続可能な森づくり及び地域活性化モデルの企画、
    J-クレジット制度におけるプロジェクト登録・認証・流通支援
  • NTT西日本佐賀支店:
    持続的なまちづくりに向けた地域課題解決支援、地域パートナーとの連携体制構築

4.今後の展望

太良町の町有林から創出されたJ-クレジットを鹿島市内の企業などに流通することによる地域のカーボン・オフセット推進、また太良町外に流通することによる都市部からの資金還流により、J-クレジットを活用した地域循環型モデルの構築をめざします。また、J-クレジット流通においては、脱炭素化に取り組む地域企業、金融機関などと連携することで、地域企業の持続的発展にも貢献します。
J-クレジット創出の取り組みを皮切りに、DX推進などによる更なる持続的な森林・林業振興やカーボンニュートラルの推進、そして他地域への展開による地域の森林の価値向上・健全なライフサイクルの実現に貢献します。

図 地域循環型モデルの構築による地域価値創出

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