Column 『官民共創』をテーマにした講演会を開催(島根県松江市)

住民参加型コミュニティ・地域DX/地域通貨に関するレポートです。

『官民共創』をテーマにした講演会を開催(島根県松江市)

地域創生Coデザイン研究所は、2024年2月15日、松江市、NTT西日本島根支店とともに、事業構想大学院大学 事業構想研究所 河村昌美教授を講師にお招きし、「官民共創(産官学連携)による社会・地域課題解決の事例とポイント」というテーマで講演を頂きました。

■松江市長との面談

講演の前に松江市長との面談の機会を頂きました。河村教授とは同学年であることがわかりすぐに意気投合、お話がはずみ予定時間をオーバすることになりました。
市長からは「官民連携はこれまでも意識して取り組んできたつもりであるが、職員にもっと意識して取り組んでもらいたい。今日はいい機会になると思っている。よろしくお願いします。」とのコメントを頂きました。
またNTT西日本グループに対しても「今後具体的な連携をお願いしたい。」と前向きなコメントを頂きました。

■「官民共創」に関する講演会を開催

「官民共創(産官学連携)による社会・地域課題解決の事例とポイント」をテーマにした講演がスタート、松江市からは31名の方にご参加頂きました。

大きく下記4つテーマでお話が進んでいきました。

  1. なぜ今&これから公民共創が必要なのか?
  2. 共創に必要な考え方のキホン&公民共創を進めるしくみの例
  3. 主にマネタイズから見た公民共創・地域課題解決事業事例
  4. 公民共創事業をつくる際に重要となる要素と参考になるフレームワーク

河村教授の言葉には、経験値に裏打ちされた重みと、元自治体職員で同じ立場であったことから、職員の方々には少し厳しめのコメントなどもありましたが、それも“獅子の子落とし”であったように思います。またこれまで直接的に指摘されたことがなかったため、はじめは受け入れがたい感覚があったのかもしれませんが、結果的には“刺激”や“共感”として改めて胸に刺さったのではないでしょうか。

■松江市からのコメント

  • ・河村教授の話術も含めて、楽しく、時には厳しく、今後の行政の進め方について、大きなヒントをいただくとともに、さて、官民共創をどう当市に落とし込んでサイクルを回すか、難しくも、わくわくするような話をお聞かせいただきました。
    大変勉強になりました。
    引き続き、甘えることばかりで恐縮ですが、御社と共に造りあげていければと存じます。
  •  

  • ・河村先生のお話、大変興味深く面白かったです。尖ったお話をされる方皆さんしっかり学びを深めておられて、いつも刺激を受けます。
    多くの皆さんで思いを共有して皆にとって良い形が実現するといいですね。
    本当に貴重な機会をいただきありがとうございました。
    今後ともよろしくお願いします。
  •  

  • ・企業と伴走する仕事をしておりましたので、個人レベルでは公民連携や公民共創はごく当たり前のスキームであると理解しつつ、松江市という組織レベルでは考えの浸透や職員の意識醸成が難しく、個としてのモチベーションも低下しつつあるなと感じておりました。

その中で、昨日河村先生の話を聞かせていただき、自身の意識の低さや至らなさを痛感するとともに、私が果たすべき役割を考え直す機会ともなりました。
重ね重ねとなりますが、感謝申し上げます。

今後は、昨年7月より伴走し検討を進めている「松江Dreamsの実現・民間連携/知見の活用」をより具現化、持続化していくとともに“夢を実現できるまち 誇れるまち 松江”の姿を一緒にめざしていきます。

この記事を書いた担当者

吉本 靖史

ヨシモト ヤスフミ

Coデザイン事業部
プロジェクト推進チーム
主任研究員 チーフCoクリエイター

官民共創では同じベクトルで意識・思考を共有しながら取り組むこと、分かっていてもなかなか難しいところがありますが、今回の河村先生の講演のおかけでその下地はできたと感じました。あとはこの火を絶やさないよう、我々がしっかり薪をくべ続けることが重要であると思いました。

時間はかかりますが、今回の営みや今後予定しているワークショップでの交流などを通じて、松江市さまをはじめ地域の皆さまが思い描いているところに到達できると感じることができたそんな1日でした。