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木村篤信が公益財団法人 全国市町村研修財団 全国市町村国際文化研修所(JIAM)主催の「デザイン思考を活用した新たな行政課題の解決方法」に登壇します

株式会社地域創生Coデザイン研究所(代表取締役所長 北山 泰三/以下、地域創生Coデザイン研究所)ポリフォニックパートナーの木村篤信が、2023年10月11日(水)から13日(金)までの3日間、市町村などの職員の方を対象に開催される公益財団法人 全国市町村研修財団 全国市町村国際文化研修所(JIAM)主催の「デザイン思考を活用した新たな行政課題の解決方法」に登壇いたしますので、お知らせいたします。

公益財団法人全国市町村研修財団は、地方自治の振興に資するため、市町村職員に対する高度で専門的な研修を提供しており、政策・実務研修や国際文化研修など実施してきました。その中の「企画・まちづくり」のテーマとして、今年度新たに「デザイン思考を活用した新たな行政課題の解決方法」の研修が企画され、実施予定です。
社会が成熟していく中で、従来行ってきた考え方や手法では、住民のニーズの変化などに対応できなくなってきている課題に対して、本研修が企画されています。研修では、DXとも相性が良く、ユーザー視点に立ってサービスや商品の本質的な課題・ニーズを発見し課題を解決するための思考法として、主に大学や企業で導入されている「デザイン思考※1」の基礎をはじめ、「リビングラボ※2」など地域での実践事例を参考に、活用メリットや、具体的な導入プロセスなどを学び、デザイン思考を活用した行政課題の解決に向けた企画・実施について考えます。

一方、地域創生Coデザイン研究所は、現代社会の社会システムの限界が多様な社会課題を生み出し、また、地域の持続可能性が失われつつあるという課題意識にもとづき、それを乗り越える手法として共創・Coデザイン・リビングラボのアプローチを主題とし、持続可能な地域社会への変革に向けた実践や方法論の研究、人材育成、仕組みづくりに取り組んでいます。
その中でも、弊所研究員である木村篤信は、日本の中でも早くからリビングラボの調査・研究・実践に取り組んできた人物であり、サービス学会特集号掲載論文「社会課題解決に向けたリビングラボの効果と課題」国立国会図書館調査資料「リビングラボの可能性と日本における構造的課題」は、国内のリビングラボ研究で多数引用されている論文の一つです。
また、日本全国のリビングラボの実践、研究についての対話が行われる全国リビングラボネットワーク会議主催や、リビングラボ実践者・研究者が毎月集う日本リビングラボネットワークの運営も行っています。

木村は10月13日(金)に、「行政課題解決の仕組みとしてのリビングラボとその実践」と題した講義・演習を実施予定です。

1:デザイン思考とは、デザイナーがデザインをおこなう際に用いられるプロセスを体系化したもので、ユーザーの視点で課題の解決策を探る思考法です。デザイン思考を実践する際には、1観察・共感、2定義、3概念化、4試作、5テストの5つのプロセスを踏んでいきます。作り手ではなく使い手の視点で、試行錯誤を繰り返しながら、課題の本質を見つけていく点が大きな特徴であり、前例のない課題に直面したり、商品やサービスの改善策に行き詰まったりした際に役立つ考え方と言われています。(JIAMパンフレット記載内容より抜粋)

2:リビングラボとは、サービスの利用者である生活者と、サービスの提供者である企業・行政などが共にサービスを創る(共創する)方法論です。(引用:木村,(2021)「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章 リビングラボの可能性と日本における構造的課題、(調査資料2020-6)国立国会図書館調査及び立法考査局

令和5年度「デザイン思考を活用した新たな行政課題の解決方法」

      日時:2023年10月11日(水)〜10月13日(金)
      会場:全国市町村国際文化研修所
      対象:企画課、住民協働、産業振興、環境政策、健康福祉など、デザイン思考を業務に取り入れたいと考えている市町村などの職員
      主催:公益財団法人 全国市町村研修財団 全国市町村国際文化研修所(JIAM)
      詳細:JIAMサイトの研修ページにてご確認をお願いいたします。
      https://www.jiam.jp/workshop/detail.html?t=23305
      https://www.jiam.jp/workshop/tr23305.pdf

    ※参加募集は終了しています。

■木村篤信の登壇概要

内容:講義・演習「行政課題解決の仕組みとしてのリビングラボとその実践」
日時:2023年10月13日(金)9:25〜12:00
概要:自治体が、市民や企業と共創して行政課題を解決する方法論として、欧州を中心にリビングラボが注目されています。地域創生、DX、市民協働などが必要とされる日本の自治体において、リビングラボがどのように活用可能なのか、実践事例を交えてお話しします。また、受講者の方には行政課題解決に向けた実践的な企画について考えていただきます。

■木村篤信について

[写真]木村篤信
大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を修了後、NTT研究所に入社。企業内に閉じられたデザイン研究・実践の限界を感じ、社会に開かれたソーシャルデザインの研究・実践プロジェクトを立ち上げる。福岡県大牟田市、奈良県奈良市との共同実験プロジェクトを協働する中で、NTT西日本と理念を共有し、2021年、NTT西日本グループの子会社である地域創生Coデザイン研究所の設立に関与し、参画。現職。博士(工学)。デザインイノベーションコンソーシアム フェロー。東京理科大学 客員准教授。
主としてHCI、CSCW、UXデザイン、リビングラボの研究開発に従事。デザイン研究のチームを牽引し、企業のサービスデザインプロジェクト、地域のソーシャルデザインプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、「人々が主体的に共創できる社会」という地域創生Coデザイン研究所のビジョンに向けて、社会課題解決やウェルビーイング実現に向けたデザイン方法論やデザイン人材教育方法論などの研究・実践を主題にし、大牟田市などの地域パートナーとともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。著書に「2030年の情報通信技術生活者の未来像」(NTT出版|2015年)など。
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