株式会社地域創生Coデザイン研究所ポリフォニックパートナーの木村篤信が登壇した、木村篤信が登壇したグッドパッチと丸井グループのジョイントベンチャーMutureのPodcastが配信されましたので、お知らせいたします。
Mutureは、丸井グループのDX戦略を推進する役割として、事業やサービスに最高のユーザー体験を実装し、デザイナーやエンジニアにとって魅力的な組織環境づくりを目指す実験組織として設立され、共創アプローチを用いて組織の変革を実践しています。
一方、株式会社地域創生Coデザイン研究所も、現代社会の社会システムの限界が多様な社会課題を生み出し、また、地域の持続可能性が失われつつあるという課題意識にもとづき、それを乗り越える手法として共創・Coデザイン・リビングラボ(※1)のアプローチに取り組み、その実践をより深めるための方法論として、政策を主題とした社会システムデザイン方法論※2を提案してきました。
そして、その研究活動の一環として、弊社ポリフォニックパートナーの木村篤信と『北欧のスマートシティ』等の著書で著名な安岡美佳氏は、これからの日本のリビングラボの普及・展開をめざして、産官学民のセクターを超えた関係者の間での対話の共通認識をつくりあげるために,リビングラボの基本的な考え方や事例,歴史について体系的に整理した、日本初のリビングラボ書籍『はじめてのリビングラボ──「共創」を生みだす場のつくりかた』を刊行しました。
共創アプローチに関心があるMutureが本書籍に関心を持っていただき、Mutureの運営するPodcastにて木村と安岡氏が登壇し、「フラットな関係で価値を共創する新しいアプローチとは?~はじめてのリビングラボ[前編]~」が収録されました。そして、5/28(水)にPodcastが配信されましたので、お知らせいたします。
※1:リビングラボとは、サービスの利用者である生活者と、サービスの提供者である企業・行政などが共にサービスを創る(共創する)方法論です。(引用:木村,(2021)「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章 リビングラボの可能性と日本における構造的課題、(調査資料2020-6)国立国会図書館調査及び立法考査局)
※2:社会システムデザイン方法論とは、目の前に現れる“バケツの「水漏れ」”のような問題に対処するだけでは、問題が生じる構造は温存され、また同様の水漏れが生じるという問題意識から、バケツを巡る一連の水の出入りを構造的に捉えて転換する方法論です。(引用:Atsunobu Kimura, Hisashi Haraguchi, Yutaka Yamauchi, Katsuta Matsuura,” Social System Design Methodology for Transitioning to a New Social Structure – A Holistic Urban Living Lab Approach to the Well-being City -”, Front. Sociol. Sec. Sociological Theory, Vol. 8.)
<概要>
■Muture Podcast μTUNE 「フラットな関係で価値を共創する新しいアプローチとは?~はじめてのリビングラボ[前編]~」
■配信URL: https://open.spotify.com/episode/01YbhlwWApIZh62R7ybDVb?si=1n8UF5LpT56xNNgKf4gjyA
※関連ニュースリリース:
https://codips.jp/news/20250319-2/
大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を修了後、NTT研究所に入社。企業内でのUXデザイン・デザイン思考・サービスデザインの方法論研究・人材育成・コンサルティングに取り組む。その中で企業内に閉じられたデザイン研究・実践の限界を感じ、社会に開かれたソーシャルデザインの研究・実践プロジェクトを立ち上げる。福岡県大牟田市、奈良県奈良市との共同実験プロジェクトを協働する中で、NTT西日本と理念を共有し、2021年、NTT西日本グループの子会社である地域創生Coデザイン研究所の設立に関与し、参画。現職。博士(工学)。
主としてHCI、CSCW、UXデザイン、リビングラボ、社会システムデザインの研究開発に従事。デザイン研究のチームを牽引し、企業のサービスデザインプロジェクト、地域のソーシャルデザインプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、「人々が主体的に共創できる社会」という地域創生Coデザイン研究所のビジョンに向けて、社会課題解決やウェルビーイング実現に向けたデザイン方法論やデザイン人材教育方法論などの研究・実践を主題にし、大牟田市などの地域パートナーともに、まちづくり、地域経営、リビングラボ、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。2023年には、セクターを超えた共創であるリビングラボの日本での普及展開に取り組むために、日本リビングラボネットワーク (Japanese Network of Living Labs:JNoLL)を設立し、代表理事に就任。
著書に「はじめてのリビングラボ」(NTT出版|2025年)、「2030年の情報通信技術生活者の未来像」(NTT出版|2015年)等。
▼主な役職:
- 地域創生Coデザイン研究所(NTTグループ)
- ポリフォニックパートナー
- 日本リビングラボネットワーク
- 代表理事
- 大牟田未来共創センター
- パーソンセンタードリサーチャー
- 東京理科大学
- 客員准教授
- 東京電機大学
- 非常勤講師
- 東京都市大学
- 非常勤講師
- 京都大学デザインイノベーションコンソーシアム
- フェロー
- ソーシャルビジネスネットワーク
- フェロー
- 日本デザイン学会 情報デザイン研究部会
- 幹事
- 横浜市PTA連絡協議会
- 理事
- 生駒市「緑の基本計画改定懇話会」
- 有識者(リビングラボ)
- 独立行政法人科学技術振興機構(JST) 社会技術研究開発センター(RISTEX)
- ケアが根づく社会システム 領域アドバイザー
- デジタル庁
- 認定Well-beingファシリテーター
▼参考情報:
詳しい研究活動紹介はこちら
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