森林のデジタル化!ドローンを活用した森林調査を実施(佐賀県鹿島市)
ドローンを活用し、広葉樹の調査を実施しました(佐賀県鹿島市)
地域創生Coデザイン研究所ではGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みを通じて地域のパートナーとともに持続可能なまちづくりをめざしています。今回、佐賀県鹿島市でドローンによる森林の調査を実施したので、報告します。
佐賀県鹿島市では、森林の水源涵養機能の維持・向上および海洋保全や海苔養殖の活性化のため、広葉樹を中心として、地域住民が一丸となった植林による森づくりが行われています。今年度、鹿島市の森林資源についてドローンによる調査とフィールド調査、土壌分析を行うことによって森林資源のデジタル化と環境への影響を把握することとなりました。
今回、鹿島市の森林で3つの調査を行いました。
1.ドローンによる森林(植林地)の画像データ取得
まず、鹿島市内の2地点の森林にて予め設定したルートにもとづき、ドローンを飛行させ、上空から森林の撮影を行い、画像データを取得しました。
2.フィールド調査
そして、その画像を見ながら、調査員が森の中に入り、1本1本の木々の樹種の判別や直径の測定などを行いました。得られたデータをもとにAI技術を活用して樹種識別モデルを作成、撮影した
ドローン画像全体の樹種とサイズの推定を実施します。
3.土壌採取
対象地点の土壌を採取しました。採取した土壌は、炭素量や窒素量などの化学性や微生物の働きなどの生物性、水分などの物理性を測定します。
今後、これらの調査によって取得したデータの解析を進め、森林の樹種やサイズなどの資源量を算出し、森林資源のデジタル化を進めます。さらには、土壌分析を通じて窒素・リン酸などの物質の動態について確認し、環境への影響評価を行います。そして、調査結果をもとに適切な森づくりと有明海の保全をめざし、環境調和と地域産業の活性化の両立を図ります。
地域創生Coデザイン研究所では、ICTを活用し、森林保全や生物多様性保全、カーボンニュートラルを実現するとともに、 DX推進等を通じた地域の産業振興によって環境と社会、経済の調和した持続可能なまちづくりに貢献してまいります。