森林・林業DX

日本は森林面積が国土の2/3 に当たる
世界有数の森林大国。
しかし、現在は人手不足、
山への興味・関心の低下などにより、
十分に手入れされていない森林が
目立つようになっています。
そのような地域の森林も
適切に管理することで、価値は高まります。
森林・林業を起点に取り組む、
地域創生をご紹介します。

森林に眠る資産を
掘り起こす

森林は土壌保全や生物多様性、CO2吸収等の重要な多面的機能を有しています。日本では伐採適齢期を迎えた人工林が5割を占めているものの、後継者不足や森林所有者の関心の低下により、伐採や再造林が適切に実施されないといった状況にあります。森林が適切に管理されないことは、土砂災害リスクの増加や、大径化による木材価値の低下など、様々な問題につながります。だからこそ、森林を適切に管理し、森林の価値を高め、将来にわたり持続可能な森林経営ができるよう、森林情報のデジタル化とデータの活用促進を地域のパートナーの皆さまと共に取り組んでいます。

デジタル技術を活用し、
森林情報をデータ化

森林の現状把握で取り組んだのはドローンや人工衛星を活用した森林情報のデジタル化。これまでの森林調査では、手作業により一本一本の木の胴回りをメジャーで測るというもので、10haあたり数人でおよそ10日程度が必要でしたが、ドローンやAIの活用によって30分の1程度にまで削減できることが分かりました。調査を効率化することで、手をまわせない状況に陥っている造林や間伐などの人手不足の緩和につながります。さらに、取得した情報をデジタル化することで、森林所有者や林業関係者とのデータ共有が容易に。データの共有によって効率的な情報管理や施業の集約化など、健全な森づくりの促進も期待できます。

地域の豊かな
森の恵みを創出し、
次の地域活性化を

森林情報のデジタル化によって、森林調査の効率化、山林の資産価値の可視化、木材の適正価格取引など、様々な関係者に森林の価値を提供します。さらに、アナログでは難しかった木材需給マッチングによる国産材の安定供給や、カーボンクレジットの創出といった新たな価値を生み出すことも可能。それらを実現し「伐って、使って、植える」という森林の健全なライフサイクルを確立することで、地域の豊かな森の恵みを創出します。地域の山づくりのプロセスやストーリーに、都市部から「ひと・資金・技術」を還流させ、地域と都市がこれまで以上につながる、さらなる地域の活性化をめざします。

50年後に、
元気な山を残したい。

テクノロジーの力と
人間の力を重ね合わせる、
宮崎のプロジェクトをご紹介します。

宮崎森林・林業DXプロジェクト
カーボンクレジット創出・
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