Our Story
宮崎森林・林業DX
プロジェクト

PROLOGUE
プロローグ

「地域創生」と聞いて、
どのようなイメージを持つだろうか。
地域の魅力をPRし観光客を誘致すること、
伝統文化を次の世代に継承すること、
新しいテクノロジーを使って
便利な生活を実現すること。
「地域創生」を社名に掲げ、
2021年7月に設立された
地域創生Coデザイン研究所は、
これら一つひとつの取り組みを大切にしながらも、
常に大きなチャレンジに向き合っている。
それは、「持続可能な地域を、共につくること」。

象徴的なプロジェクトが宮崎にある。
テーマは森林・林業DX(デジタルトランスフォーメー
ション)ではあるが、
パートナーである
宮崎県森林組合連合会の大地さんは、
常にその先にある未来を見据えている。
「いい山を次の世代に残すためには、
デジタルの力、ICTの力がすべてではなく、
必ず人間の力が必要です。
(このプロジェクトから生ま
れた)森林クラウドをステップとして、
人間も力を尽くしていくことで、
50年後にいい山を残したい」。

「そうすると、林業以外でも産業が生まれ、
雇用が生まれ、暮らしやすい地域になる。
外に出た人が戻ってきて、移住者も増えてくる。
森の力が引き出され、新しい暮らし方、
働き方が生み出せる」と続けるのは、
地域創生Coデザイン研究所の赤阪だ。

テクノロジーの力と人間の力を重ね合わせながら
地域の産業を再構築し、
それをテコにしながら
地域の暮らしを持続可能なものに変えていく。
目に見えた困りごとに対してソリューションを
持ち込むだけでは決して実現できない、
新しい地域創生の可能性を、
宮崎のプロジェクトを通じて見ていきたい。

MEMBERS
本記事に登場するプロジェクトメンバー

  • 大地 俊介さん

    宮崎県森林組合連合会
    森林整備課
    労働安全・山づくり対策室 室長

    宮崎大学農学部で林業・山村について研究を重ねた後、自身の経験を宮崎の森林・林業が抱える課題の解決や森林所有者を支えるために役立てたいと考え、宮崎県森林組合連合会に転職。
    普段は森林整備・調査の他、部署横断的に森林・林業の活性化のために尽力。本プロジェクトでは、NTT西日本側のメンバーとともに森林・林業DXの構想具現化を推進。

  • 赤阪 祐二

    地域創生Coデザイン研究所
    主幹研究員
    シニアCoクリエイター

    NTT西日本グループにて法人営業に従事しながら、2019年9月から本プロジェクトを立ち上げ、宮崎の林業DXの事業構想や地域活性化に参画。2021年7月の「地域創生Coデザイン研究所」発足以降、シニアCoクリエイターとして林業を含めた一次産業や地域街づくりプロジェクトの事業構想および事業化検討を推進。

  • 湯地 裕史

    NTT西日本 宮崎支店
    ビジネス営業部
    ビジネス推進担当 主査

    2018年の冬、社内のビジネスコンテストにて宮崎の林業課題をICTで解決するアイデアを発案。以降、宮崎において本プロジェクトの推進を中心的に担っている。休日は山登りやサーフィンにいそしむ。

  • 川井 祐介

    NTT西日本 宮崎支店
    ビジネス営業部
    ビジネス推進担当

    大学で林業を学んだ後、林業コンサルタントとして活躍。事業者として林業に関わる地域活性化活動を志望し、2020年NTT西日本に入社。本プロジェクトに参画するために宮崎支店に着任し、林業やIT技術に関する専門知識を活かして構想の具現化に貢献。

STEPS
プロジェクトの歩み

2018
NTT西日本 宮崎支店の湯地が
「林業王国・宮崎」の驚きの実態を知り
「森林×ドローン」のビジネスプランを検討開始
2019.9
NTT西日本の「地域活性化推進活動」の
代表プロジェクトに宮崎のプランが
選出され、地域創生Coデザイン研究所の
前身部署から赤阪が参画
2019.12
宮崎県森林組合連合会の大地さんとの出会い
2020上期
宮崎県森林組合連合会とともに
自治体の森林ドローン計測事業を受注
2020.10
林業のエキスパート川井がプロジェクトに参画
2021.4
「諸塚村森林・林業DX推進協議会」設立
2021.7
地域創生Coデザイン研究所 設立
2021.10
「森林ポータル」のユーザー実証実験開始