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大牟田から未来をのぞき見る、対話・体験・テクノロジー【にんげんフェスティバル2022】12月2日より福岡県大牟田市で開催

一般社団法人大牟田未来共創センター(以下、大牟田未来共創センター)、株式会社地域創生Coデザイン研究所(以下、地域創生Coデザイン研究所)は、12月2日からの3日間、人や社会の未来を大牟田で体感できるイベント「にんげんフェスティバル2022」を開催します。
今年は「IdentitieS(アイデンティティーズ)~わたしの行方」をテーマに、有識者・実践者との対話企画、テクノロジー体験、フードマーケットなどを実施します。対話企画では、東京工業大学 未来の人類研究センター長の伊藤亜紗さん、豊橋技術科学大学 教授の岡田美智男さん、日本女子大学 学長の篠原聡子さんなど15名ほどの素敵なゲストをお呼びし、これからのにんげんの暮らしや未来のテクノロジーについてゆっくりお話したいと思っています。どなたでも入場無料・事前申込不要で参加できます。全国から集う人たちと一緒に、「にんげん」の不思議さにハッとしたりホッとしたりする。そんな体験の場に、気軽に遊びに来てください!
にんげんフェスティバル公式ウェブサイト

主催:大牟田未来共創センター(ポニポニ) 共催:地域創生Coデザイン研究所 後援:大牟田市

●にんげんフェスティバル2022- IdentitieS 〜わたしの行方

2022年12月、大牟田未来共創センター(通称:ポニポニ)と地域創生Coデザイン研究所は、「にんげんフェスティバル」の開催を予定しています。タイトルにある「にんげん」には、人間とテクノロジーや自然環境との新たな関係を構築することが求められる「これからの時代」において、日本語の「人間(にんげん)」が持つ相互性に開かれた捉え方が重要になるという考えを込めています。

フェスティバルの舞台となる大牟田市は、三池炭鉱と石炭化学コンビナートの隆盛とともに急速な発展を遂げました。しかし、エネルギー革命が到来し、炭鉱が閉山したことにより、最盛期に約21万人だった人口がほぼ半減し、高齢化率は37.6%(2022年9月1日現在)という日本全体の20年先をいく状況にあります。課題先進国日本のなかでも、さらに課題が山積する地域でフェスティバルを開催することは、世界に向けた提案を行う意味で大きな価値があると考えています。

「にんげんフェスティバル2022」の全体を貫くテーマは「IdentitieS 〜わたしの行方」です。その理由は、これまで当団体が大牟田で取り組んできた福祉、住まい、テクノロジーの活用など様々なプロジェクトにおいて、何度もアイデンティティをめぐる問いが現れ、それらに向き合うことが地域や社会の未来を思い描くことにつながると感じたことにあります。

フェスティバルでは、大人も子どもも同じ時代を生きる存在として、日頃の役割を脇に置いて語り合い、好奇心をくすぐる話に耳を傾け、不思議な体験に身を投じ、最先端のテクノロジーに触れ、日本全国から訪れる人たちとの交流を楽しんでもらうため、「IdentitieS 〜わたしの行方」に応じた体験や問いが生まれる企画を準備しています。なかでも中核となる企画として、各分野において先進的な取り組みをしておられる有識者や実践者の方々との対話イベントを実施したいと考えています。

●問いと対話 湯リイカ

      12.2 Fri. / 12.3 Sat. / 12.4 Sun.
      UZUUZU MINE(うずうずマイン)・aurea (旧大牟田商工会議所)

    ゲスト及びタイムテーブル(出演時間)は変更になる可能性がございます。最新情報はウェブサイトにてご確認ください。

 
人が作り出し、そこで生きているのに、なにかよくわからない。多くの問題が起きているのに、捉えどころがない。そんな「社会」の根っこを捉える「問い」と「対話」の場が、湯リイカです。それぞれの分野でユニークな問いを生み出し、示唆に満ちた議論をしているゲストの方々が、にんげんフェスティバルの期間、大牟田にやってきます。
また、今回登壇するゲストの皆さんとの過去の対話コンテンツ(アーカイブ)が公開されています。フェスにお越しになる前にお楽しみください。(https://dialogue-eureka.jp/

<ゲスト紹介>

登嶋健太

    東京大学 先端科学技術研究センター 稲見研究室
    介護施設で働く中で感じた課題から「VR旅行」を発案し、その体験が高齢者の心身に与える影響に関しての研究を行う。
      出演日時:12/2(金) 18:30-20:30
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

近藤武夫

    東京大学 先端科学技術研究センター 社会包摂システム分野・教授
    障害の有無に関わらず、学び働くことができるしくみを、研究&展開中。
      出演日時:12/3(土) 10:00-12:00
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

渡邊淳司

    NTTコミュニケーション科学基礎研究所 上席特別研究員
    触覚をテーマとした人間情報科学の視点から、ウェルビーイングを探求している。
      出演日時:12/3(土曜) 10:00-12:00
      会場:aurea(旧大牟田商工会議所)

赤星成子

    姫路獨協大学看護学部 教授
    看護における「対象理解」を中心に「援助的人間関係」「ケアリング」を研究テーマとしている。
      出演日時:12/3(土) 13:00-15:30
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

石川裕子

    鞆の浦さくらホーム 社会福祉士・主任介護支援専門員
    広島の鞆の浦にて、地域で支えるケアを実践しながら、大学で文化人類学を修める。
      出演日時:12/3(土) 13:00-15:30
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

三宅陽一郎

    ゲームAI研究者・開発者
    知の原理を哲学的に探求する一方で、人工知能を実現するエンジニアリングに取り組む。
      出演日時:12/3(土) 13:00-15:00
      会場:aurea(旧大牟田商工会議所)

石井美保

    京都大学人文科学研究所 准教授
    宗教実践や環境運動をテーマに、アフリカのタンザニアとガーナ、南インドのマンガルールで人類学的フィールドワークを行う。
      出演日時:12/3(土) 17:30-19:30
      会場:aurea(旧大牟田商工会議所)

梶谷真司

    東京大学 教授
    学校や地域で「共に考える場」をつくる活動を実践中。
      出演日時:12/3(土) 17:30-19:30
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

西平直

    上智大学グリーフケア研究所 特任教授/京都大学 名誉教授
    心理・教育・宗教にまたがる思想を研究。稽古・修養・養生など日本の伝統思想も。
      出演日時:12/4(日) 10:00-12:00
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

岡田美智男

    豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授
    ひとりでは何もできず、人間が手をさしのべて初めて機能する「弱いロボット」の研究を行う。
      出演日時:12/4(日) 12:00-14:00
      会場:aurea(旧大牟田商工会議所)

篠原聡子

    日本女子大学学長/空間研究所主宰
    建築家。アジア主要都市の集合住宅と、住人の建築への関与=住みこなしについての研究などを行う。
      出演日時:12/4(日) 13:00-15:30
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

中島健祐

    三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 調査・開発本部 ソーシャルインパクト・パートナーシップ事業部 社会イノベーション・エバンジェリスト
    北欧社会システムの調査研究を通じ、日本&アジアにおける次世代型社会イノベーションの実装を推進。
      出演日時:12/4(日) 13:00-15:30
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

伊藤亜紗

    東京工業大学科学技術創成研究院 未来の人類研究センター長
    障害を通して、人間の身体のあり方を研究中。
      出演日時:12/4(日) 16:30-18:30
      会場:aurea(旧大牟田商工会議所)

二ノ坂保喜

    にのさかクリニック理事長
    地域の在宅医として在宅ホスピスに取り組む。
      出演日時:12/4(日) 16:30-19:00
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

村瀬孝生

    宅老所「よりあい」代表
    福岡市で高齢者の在宅生活支援を行う。
      出演日時:12/4(日) 16:30-19:00
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)

●UZUUZU MINE (うずうずマイン)

      日時:12/2(日)、12/3(土)、12/4(日)
      会場:UZUUZU MINE(うずうずマイン)


大牟田駅前の歴史あるビルを、数年かけてゆっくりと解体しながら価値を高めていくプロジェクトがはじまり、にんげんフェスティバルでプレオープンします。
今回のフェスティバルはもちろん、終わってからも大牟田の人たちが持つ「うずうず」が湧き出してくる場となることを目指して、「UZUUZU MINE (うずうずマイン)」と名づけました。ここに来たら大牟田や人間の未来が垣間見えたり、何かをはじめたくなるはずです。
にんげんフェスティバルでは、未来をのぞき見る装置「Popper(ポッパー)」もデビュー予定。大牟田へ立ち寄ったなら、ぜひ体験してみてください!

●テクノロジー体験

      日時:12/3(土)、12/4(日)
      会場:大牟田駅東口・西口ロータリー

VR(バーチャルリアリティ)で海外旅行をすると元気になる!?心臓の鼓動でコミュニケーションするってどういうこと!?子どもからシニアまでみんなで楽しめる、ハッと驚くテクノロジー体験があなたを待っています

●フードマーケット

      日時:12/3(土)、12/4(日)
      会場:大牟田駅東口・西口ロータリー


大牟田駅前に、フードマーケットがやってきます!おいしいフードやドリンクを片手に、いつもとは違う駅前の風景を楽しんでください。

●主催団体の紹介

大牟田未来共創センター

私たちは福岡県大牟田市に拠点を構え、地域内外の主体との協働を通じて事業を行っています。そこでは何よりもまず、大牟田で暮らし、働く一人ひとりの存在が肯定され、社会的な理由で孤立することなく、多様な選択肢の中でそれぞれの力が発揮され、わくわくする持続的なまちとなることを目指しています。ただ、そのとき私たちは大牟田のことだけを考えているわけではありません。大牟田という地域に日本あるいは近代において共通する社会システムを見出し、「社会システムがどのように変われば、社会全体、世界がよりよいものになっていくのか」ということを考え、変革に向けて具体的に事業を展開し、実践することを強く意識しています。

地域創生Coデザイン研究所

みんなが主体的に共創できる未来の社会について考え、実践するために、NTT西日本から立ち上がった組織です。人がのんびり動き出せる土壌や未来に向けた問いなどを大切にしながら、地域や企業のみなさんとの共創活動に取り組んでいます。