News

木村篤信が横浜市主催の「明日をひらくYOKOHAMAセンター」キックオフイベント~国内外のリビングラボ動向とこれからの”共創”の可能性~に登壇します

持続可能な地域社会への変革を見据え、「人々が主体的に共創できる社会」の実現をめざす株式会社地域創生Coデザイン研究所ポリフォニックパートナーの木村篤信が、横浜市 政策局主催の「明日をひらくYOKOHAMAセンター(仮称)」キックオフイベントに登壇いたしますので、お知らせいたします。

横浜市は、協働と共創の推進拠点「明日をひらくYOKOHAMAセンター(仮称)」の活動開始に伴い、これからの横浜がめざす協働・共創のあり方について、学識者によるトークセッション、次世代を担う子ども・若者が自分たちの地域の活動から未来のYOKOHAMAを提案するワークショップ等を行うキックオフイベントを実施します。横浜市中期計画2022~2025の中で、社会的課題の解決に向けた共創の手法として横浜版リビングラボの推進が位置付けられている横浜市では、これまでリビングラボの実践が多数取り組まれてきました。
一方、株式会社地域創生Coデザイン研究所は、現代社会の社会システムの限界が多様な社会課題を生み出し、また、地域の持続可能性が失われつつあるという課題意識にもとづき、それを乗り越える手法として共創・Coデザイン・リビングラボのアプローチ※1を主題とし、持続可能な地域社会への変革に向けた実践や方法論の研究、人材育成、仕組みづくりに取り組んできました。その中で、地域の人々とICTのチカラをあわせたこれからの森林・林業DXモデルの構築地域通貨によるまちづくりまちの資源を活用した地域が一体となる観光まちづくり地域の人々や企業が主体的に共創できるDX社会を築くスマートシティの構築多様な人材がいきいきと働くための障がい者の共同雇用モデルづくりなど活動を推し進めています。また、社会課題解決の実践知が共有されるコミュニティ・全国リビングラボネットワーク会議を主催してきました。

本イベントでは、横浜で秋に開催予定の第5回リビングラボネットワーク会議に先立ち、「国内外のリビングラボ動向とこれからの”共創”の可能性」というタイトルで木村篤信が講演を行います。これまで取り組まれてきた横浜でのリビングラボ実践を国内外のリビングラボ動向を踏まえて振り返るとともに、横浜市中期計画において目指されるありたい姿「市民・企業・各団体・行政が、同じ方向を見つめ、共に手を取り合いながら、未来を探索する関係へ」「日本・世界の中でも、率先して課題を解決し、未来を切り拓いていく都市へ」に向けて、”共創”がどのような可能性を持つのかについて参加者と対話します。

1:リビングラボとは、サービスの利用者である生活者と、サービスの提供者である企業・行政などが共にサービスを創る(共創する)方法論です。(引用:木村,(2021)「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章 リビングラボの可能性と日本における構造的課題、(調査資料2020-6)国立国会図書館調査及び立法考査局

■明日をひらくYOKOHAMAセンター(仮称)」キックオフイベント
~国内外のリビングラボ動向とこれからの”共創”の可能性~

日時:2023年6月3日(土)13:00-15:00
場所:横浜市役所 市民協働スペースA・B
参加費:無料
主催:横浜市 政策局
詳細プログラム&配信URL:https://otagaihama.localgood.yokohama/topics/7705/

■プログラム概要

「共にYOKOHAMAの明日をひらく仲間をつくる」
【会場】スペースA・B(横浜市庁舎1階)
※各プログラムはYouTubeで視聴が可能です。

●10時00分~12時00分
「横浜のリビングラボからの発信~多彩な仲間たちと取り組む地域課題解決」 

横浜市内のリビングラボの取組をリレー形式で、それぞれの現場からお伝えします。
このプログラムを視聴頂ければ、横浜のリビングラボの目指しているもの、取組内容などを理解いただけます。
【発表団体】
・磯子杉田リビングラボ
・みどりオリーブリビングラボ
・都筑リビングラボ
・みどりWell-beinGood!リビングラボ
・すすき野団地リビングラボ
・瀬谷ハチミツリビングラボ
・ひとりでも住み続けられる横浜リビングラボ
・障害者・高齢者イノベーションリビングラボ
・竹山未来先どりクラブ
・とつかリビングラボ
・SDGs横浜金澤リビングラボ
▽YouTube配信URL
https://www.youtube.com/live/JgyF9eohcGE

●13時30分~16時00分
「国内外のリビングラボ動向とこれからの”共創”の可能性」
ウェルビーイングな暮らしやサスティナブルな社会を実現する手法としてリビングラボが注目され、横浜をはじめ日本全国での実践が増えてきています。一方で、どのようにすれば持続可能なリビングラボ運営ができるのか、という悩みもよく聞くようになりました。
そこで、本セッションでは、リビングラボの国内外の動向を振り返りながら、日本において持続可能なリビングラボ運営をテーマとしたトークセッションを行います。長期的な転換(Transition)を志向している海外事例や、リビングラボなどの共創活動がまちをどのように豊かにしているのかを測るウェルビーイング指標などについて、登壇者より話題提供いただき、対話します。
▽YouTube配信URL
https://www.youtube.com/live/BwaNXF0_ZBk
【進行】
・木村篤信(地域創生Coデザイン研究所、東京理科大学)
【登壇者】
・南雲岳彦(一般社団法人スマートシティ・インスティテュート専務理事、横浜市立大学大学院客員教授)
・近藤早映(三重大学大学院工学研究科建築学専攻准教授)

●16時10分~17時25分
「社会起業家による地域課題解決~横浜スタンダード推進協議会とまちなかbizの取組から~」
地域ビジネスや社会的企業を通じて地域課題解決を目指す横浜スタンダード推進協議会とまちなかbizの取組を、第11回OICHIビジネスアワード会場からの会場中継を交えて中継します。
▽YouTube配信URL
https://www.youtube.com/live/7dRUlhy0zLw

●18時30分〜20時00分
「家族に頼らない新しいケアのあり方を考える公開研究会」
超高齢人口減少社会の到来とともに世帯の単身化が急速に進む中で、家族に頼らない新しいケアの仕組みをどのように形成していくかを、多様なメンバーと共に、様々な角度から考えます。
▽YouTube配信URL
https://www.youtube.com/live/AU5XUqKx6B4

■木村篤信について

[写真]木村篤信
大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を修了後、NTT研究所に入社。企業内に閉じられたデザイン研究・実践の限界を感じ、社会に開かれたソーシャルデザインの研究・実践プロジェクトを立ち上げる。福岡県大牟田市、奈良県奈良市との共同実験プロジェクトを協働する中で、NTT西日本と理念を共有し、2021年、NTT西日本グループの子会社である地域創生Coデザイン研究所の設立に関与し、参画。現職。博士(工学)。デザインイノベーションコンソーシアム フェロー。東京理科大学 客員准教授。
主としてHCI、CSCW、UXデザイン、リビングラボの研究開発に従事。デザイン研究のチームを牽引し、企業のサービスデザインプロジェクト、地域のソーシャルデザインプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、「人々が主体的に共創できる社会」という地域創生Coデザイン研究所のビジョンに向けて、社会課題解決やウェルビーイング実現に向けたデザイン方法論やデザイン人材教育方法論などの研究・実践を主題にし、大牟田市などの地域パートナーとともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。著書に「2030年の情報通信技術生活者の未来像」(NTT出版|2015年)など。
詳しい研究活動紹介はこちら