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木村篤信が山口県デジタル技術振興財団主催の「やまぐちリビングラボ」キックオフイベントのセミナー「リビングラボに期待できる可能性」に登壇します


持続可能な地域社会への変革を見据え、「人々が主体的に共創できる社会」の実現を目指す株式会社地域創生Coデザイン研究所ポリフォニックパートナーの木村篤信が、(一財)山口県デジタル技術振興財団主催の「やまぐちリビングラボ」キックオフイベントのセミナー「リビングラボに期待できる可能性」に登壇いたしますので、お知らせいたします。

一般財団法人山口県デジタル技術振興財団は、山口県におけるデジタル技術の振興を図ることにより、活力ある地域社会の実現に寄与することを目的とし、令和3年度から「やまぐちDX推進事業」を実施しています。具体的には、会員制コミュニティの立ち上げ、推進拠点の運営、地域・行政課題解決の取り組み、デジタル人材育成などの施策を通じて、山口県のDXを一体的に推進してきました。
一方、株式会社地域創生Coデザイン研究所は、現代社会の社会システムの限界が多様な社会課題を生み出し、また、地域の持続可能性が失われつつあるという課題意識にもとづき、それを乗り越える手法として共創・Coデザイン・リビングラボのアプローチ※1を主題とし、持続可能な地域社会への変革に向けた実践や方法論の研究、人材育成、仕組みづくりに取り組んでいます。
その中でも、弊社研究員である木村篤信は、日本の中でも早くからリビングラボの調査・研究・実践に取り組んできた人物であり、サービス学会特集号掲載論文「社会課題解決に向けたリビングラボの効果と課題」国立国会図書館調査資料「リビングラボの可能性と日本における構造的課題」は、国内のリビングラボ研究で最も引用されている論文の一つです。
また、日本全国のリビングラボの実践、研究についての対話が行われる全国リビングラボネットワーク会議の主催や、リビングラボ実践者・研究者が毎月集う日本リビングラボネットワークの運営も行っています。

本イベントでは、これまで山口県が取り組んできた「やまぐちDX推進事業」を基盤に、地域課題を解決する新しい手法である「リビングラボ」を根付かせるため、ユーザー視点のアイデアを生み出すことや形にすることに関心にある県民等に参加いただき、「リビングラボ」の理解を深める「キックオフイベント」や、アイデアについて話し合う「チームミーティング」、新しいサービス等の試作や実証を繰り返す「プロトタイピング」を実施します。

1:リビングラボとは、サービスの利用者である生活者と、サービスの提供者である企業・行政などが共にサービスを創る(共創する)方法論です。(引用:木村,(2021)「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章 リビングラボの可能性と日本における構造的課題、(調査資料2020-6)国立国会図書館調査及び立法考査局

■やまぐちリビングラボ キックオフイベント

■プログラム概要

    (1)現地開催:2023年6月17日(土)13:00~15:00
      13:00~ オープニング・概要説明
      13:05~ セミナー「リビングラボに期待できる可能性」
      13:40~ 事例紹介「ユーザー視点で創出されたアイデア例」
      14:00~ ワークショップ「自分の興味・関心をみんなでシェアしよう」
       ~15:00 クロージング・今後の取組案内
    (2)オンライン開催:2023年6月19日(月)19:00~21:00
      19:00~ オープニング・概要説明
      19:05~ セミナー「リビングラボに期待できる可能性」
      19:40~ 事例紹介「ユーザー視点で創出されたアイデア例」
      20:00~ ワークショップ「自分の興味・関心をみんなでシェアしよう」
       ~21:00 クロージング・今後の取組案内

■木村篤信について

[写真]木村篤信
大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を修了後、NTT研究所に入社。企業内に閉じられたデザイン研究・実践の限界を感じ、社会に開かれたソーシャルデザインの研究・実践プロジェクトを立ち上げる。福岡県大牟田市、奈良県奈良市との共同実験プロジェクトを協働する中で、NTT西日本と理念を共有し、2021年、NTT西日本グループの子会社である地域創生Coデザイン研究所の設立に関与し、参画。現職。博士(工学)。デザインイノベーションコンソーシアム フェロー。東京理科大学 客員准教授。
主としてHCI、CSCW、UXデザイン、リビングラボの研究開発に従事。デザイン研究のチームを牽引し、企業のサービスデザインプロジェクト、地域のソーシャルデザインプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、「人々が主体的に共創できる社会」という地域創生Coデザイン研究所のビジョンに向けて、社会課題解決やウェルビーイング実現に向けたデザイン方法論やデザイン人材教育方法論などの研究・実践を主題にし、大牟田市などの地域パートナーとともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。著書に「2030年の情報通信技術生活者の未来像」(NTT出版|2015年)など。
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