画像引用元:https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jssd72
株式会社地域創生Coデザイン研究所ポリフォニックパートナーの木村篤信が、第72回日本デザイン学会 春季研究発表大会の口頭発表セッションにて「連続的に活動を生み出すリビングラボプラットフォームのメカニズム~豊かな共創プロジェクトを生み出し続ける神山つなぐ公社を事例として~」の発表を行うとともに、オーナガイズドセッション「それぞれの環世界に息づく社会実装の可能性」に登壇します。
日本デザイン学会は、1953年以来、デザインに関する学術的研究の進歩発展に寄与することを目的として活動を行っている学術団体です。デザインに関する多岐に渡る研究部会があり、プロダクトやファッションのデザインから情報や社会のデザインまで、幅広い実践や方法論の研究議論が行われています。
第72回となる今回の大会テーマは、「くんずほぐれつ、デザインする」です。デザインの過程が「分析と統合」「混沌と秩序」を行き来する動的なリズムそのものであることを再確認し、AI社会が持つ秩序化の傾向に対抗し得る、不確実性を抱えた複雑で混沌とした世界を迎え入れるデザインの新たな知の可能性を議論します。
一方、株式会社地域創生Coデザイン研究所も、現代社会の社会システムの限界が多様な社会課題を生み出し、また、地域の持続可能性が失われつつあるという課題意識にもとづき、それを乗り越える手法として共創・Coデザイン・リビングラボ(※)のアプローチに取り組んでいます。
その中で,これまで地域創生Coデザイン研究所では,徳島県神山町の地方創生検討作業を通じて生み出された「まちを将来世代につなぐプロジェクト」を推進する一般社団法人 神山つなぐ公社と、東京都市大学都市生活学部坂倉杏介研究室とともに、共同研究「地域創生事業組織のプラットフォームとしての間接的アウトカムの特定に関する研究」に取り組んできました。
本論文では、共同研究で取り組んだ連続的に活動を生み出すプラットフォームの循環的メカニズムを調査し、特定した機能モデルについて報告しています。
※リビングラボとは、サービスの利用者である生活者と、サービスの提供者である企業・行政などが共にサービスを創る(共創する)方法論です。(引用:木村,(2021)「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章 リビングラボの可能性と日本における構造的課題、(調査資料2020-6)国立国会図書館調査及び立法考査局)
■発表タイトル・掲載論文
「連続的に活動を生み出すリビングラボプラットフォームのメカニズム~豊かな共創プロジェクトを生み出し続ける神山つなぐ公社を事例として~」(掲載論文はこちら)
■オーガナイズドセッション「それぞれの環世界に息づく社会実装の可能性」
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jssd72/content/organizedsession
■第72回日本デザイン学会 春季研究発表大会「くんずほぐれつ、デザインする」
日程:2025年6月27日(金)~29(日)
場所:札幌市立大学
主催:日本デザイン学会
参加登録:以下の申し込みフォームよりお申し込みください
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jssd72/content/registration
大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を修了後、NTT研究所に入社。企業内でのUXデザイン・デザイン思考・サービスデザインの方法論研究・人材育成・コンサルティングに取り組む。その中で企業内に閉じられたデザイン研究・実践の限界を感じ、社会に開かれたソーシャルデザインの研究・実践プロジェクトを立ち上げる。福岡県大牟田市、奈良県奈良市との共同実験プロジェクトを協働する中で、NTT西日本と理念を共有し、2021年、NTT西日本グループの子会社である地域創生Coデザイン研究所の設立に関与し、参画。現職。博士(工学)。
主としてHCI、CSCW、UXデザイン、リビングラボ、社会システムデザインの研究開発に従事。デザイン研究のチームを牽引し、企業のサービスデザインプロジェクト、地域のソーシャルデザインプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、「人々が主体的に共創できる社会」という地域創生Coデザイン研究所のビジョンに向けて、社会課題解決やウェルビーイング実現に向けたデザイン方法論やデザイン人材教育方法論などの研究・実践を主題にし、大牟田市などの地域パートナーともに、まちづくり、地域経営、リビングラボ、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。2023年には、セクターを超えた共創であるリビングラボの日本での普及展開に取り組むために、日本リビングラボネットワーク (Japanese Network of Living Labs:JNoLL)を設立し、代表理事に就任。
著書に「はじめてのリビングラボ」(NTT出版|2025年)、「2030年の情報通信技術生活者の未来像」(NTT出版|2015年)等。
▼主な役職:
- 地域創生Coデザイン研究所(NTTグループ)
- ポリフォニックパートナー
- 日本リビングラボネットワーク
- 代表理事
- 大牟田未来共創センター
- パーソンセンタードリサーチャー
- 東京理科大学
- 客員准教授
- 東京電機大学
- 非常勤講師
- 東京都市大学
- 非常勤講師
- 京都大学デザインイノベーションコンソーシアム
- フェロー
- ソーシャルビジネスネットワーク
- フェロー
- 日本デザイン学会 情報デザイン研究部会
- 幹事
- 横浜市PTA連絡協議会
- 理事
- 生駒市「緑の基本計画改定懇話会」
- 有識者(リビングラボ)
- 独立行政法人科学技術振興機構(JST) 社会技術研究開発センター(RISTEX)
- ケアが根づく社会システム 領域アドバイザー
- デジタル庁
- 認定Well-beingファシリテーター
▼参考情報:
詳しい研究活動紹介はこちら
※記載している情報は発表日時点のものです。現時点では発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともにご注意をお願いいたします。