地域通貨による
まちづくり

少子高齢化が急速に
進む地域において、
人口減少する中でも助け合い、
いきいきと暮らせる取り組みが不可欠。
子育てしやすい環境があり、
充実した福祉があるなど、
住みつづけたくなるまちをめざして、
地域の人々と持続可能な
まちづくりを進めています。

地域活動の
住民参加を促進する

持続可能なまちづくりを進めるために重要なのは、地域をより良い場所にしていこうと、自分自身が関わる当事者意識や自負心を指す、「シビックプライド」を醸成して住民の行動変容を促すことです。当事者意識が行動となり、住民一人ひとりが自発的にまちづくりに参加することをめざして、まずは地域コミュニティ活動と地域経済活動への住民参加の促進を図りました。

人の行動と経済を
活発にする、地域ポイント

コミュニティ活動と経済活動の活性化に向けて、まず取り組んだのは、一人ひとりの活動を見える化し、地域消費につなげる仕掛けづくり、「地域ポイント」の発行です。ウォーキングや健康診断などの活動でポイントが貯まり、貯まったポイントは地域店舗の支払いで使えるようにすることで、住民の健康増進を促し、地域消費の拡大を図ります。ポイント取扱店舗を利用することは、地元店舗を見直し、魅力を発見するきっかけにもなること。さらに、ポイントの付与・利用データは、住民の関心やニーズを分析する材料となり、住民サービスの拡充や新しい価値を創出する「地域DX」での活用も可能です。

地域ポイントを起点に、自助・共助の
まちづくりを加速

地域ポイントを実施した地域では、住民から「外出の機会が増えた」「運動習慣が身についた」などの声が上がり、医療費削減に効果が現れてきています。ですが、健康活動への地域ポイント付与は、地域創生のスタート地点。地域ポイントを自身の健康活動だけでなく、子育てや福祉、環境保全などの活動と連動させることで、さまざまな地域課題解決を住民参加型へと発展させることが可能です。ポイントを付与する活動の対象を拡大させていき、多くの住民にまちづくりに参加してもらう。行政からの公助のみに頼るのではなく、住民が主役となっていく。地域ポイントは持続可能なまちづくりの足がかりとなる取り組みだと考えています。