Column 北島町 住民向けワークショップ「北島町のこれからを考えるワークショップ」の開催

住民参加型コミュニティ・地域DX/地域通貨に関するレポートです。

北島町 住民向けワークショップ「北島町のこれからを考えるワークショップ」の開催

■住民向けワークショップの開催

2024年6月2日(日)6月14日(金)の2日間の日程で、徳島県北島町にて「北島町デジタル田園都市国家基本構想総合戦略策定支援業務」の一環として「北島町のこれからを考えるワークショップ」を開催しました。本ワークショップは住民向けワークショップとして、北島町在住者や北島町在勤者の皆さまにご参加を募り、北島町の次期総合戦略を町民の想いを取り入れた内容にすることを目的とし、NTT西日本徳島支店と連携して実施したものです。
本ワークショップでは、地域創生Coデザイン研究所より認定資格を持ったファシリテーターを派遣し、「ローカルダイアログ」(※)というツールを用いました。ローカルダイアログは対話しながらカードゲームを楽しむように戦略策定を進めることができるツールですので、子どもから大人まで多様な世代がまちづくりに参加することができます。
2日間で計22名にご参加いただき、参加者の皆さま一人ひとりが当事者として北島町の理想の姿、現状を話し合っていただくことにより、理想の姿にするためののアクションプランアイデアを検討しました。このワークショップで、計66個のアイデアが生まれ、こんなにもアイデアが生まれたことに驚くとともに参加者の皆さまの熱量を強く感じました。
グループ毎の議論の中で皆さまから忌憚のないご意見を得ることができたため、北島町の次期総合戦略を検討する上での大きな収穫になりました。参加者の皆さまからは、「まちの伸びしろが明確化された」や「他の方の意見を聞くことができて貴重な体験だった」、「このような機会を増やしてほしい」などのご感想をいただきました。

(※)「ローカルダイアログ」とは、株式会社IRODORIさま(https://irodori-group.jp/)が開発されたワークショップツールです。ローカルダイアログ紹介サイトHP:https://local-dialogue.com/about/

■今後の展望

本ワークショップでの実施後アンケートでは、「カードを用いた地域現状についての対話はいかがでしたか?」の問いに対し、「とても良かった」「良かった」と回答した参加者は100%、「アクションシートを用いたアクションプランの検討ワークはいかがでしたか?」の問いに対しては、約91%の参加者が 「とても良かった」「良かった」と回答しました。また、ワークショップ全体の満足度は100%であり、本ワークショップは、より良いまちづくりを検討するにあたって、住民実感・住民感情をキャッチできる有効な手段として活用できる可能性を大いに感じました。

ローカルダイアログは、行政の結論ありきで政策を作るのではなく、対話を通じて地域住民が政策づくりに主体的に関わり、対話のデータをまちづくりに活かすツールです。自治体主導ではなく、住民が参加して行う「共創型」に転換することをめざしており、まちの皆さまと行政の双方が当事者として未来を共創することによって、より良いまちづくりにつながります。
地域創生Coデザイン研究所は、今後もローカルダイアログの活用などを通じたご支援を提供させていただき、地域の皆さまとともに「住みたいまち」の実現に向け取り組んでまいります。
各地域の皆さまで、本取り組みに関してご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた担当者

安達 咲歩

アダチ サホ

スマートシティ/まちづくりチーム
研究員 Coクリエイター

お忙しい中お集まりいただいた参加者の皆さま、誠にありがとうございました。本ワークショップでは両日ともに参加者の皆さまが当事者意識を持ち、北島町の理想の姿から現状、それを踏まえた各々のアクションプランまで真剣に検討や議論をしていただきました。真剣に議論をする中でも参加者の皆さま全員が北島町に愛があるゆえに楽しく話し合いができたのだと感じました。そして、皆さまの様々なアクションアイデアをお聞きすることができ、私自身も大変勉強になりました。
今後も地域の皆さまのお役に立てるよう尽力してまいります。