Column 未来ある若者たちが「農業DX」について学んでいます(島根県立松江ろう学校)

GX(グリーントランスフォーメーション)に 関するレポートです。

未来ある若者たちが「農業DX」について学んでいます(島根県立松江ろう学校)

松江ろう学校で「農業DX」の授業を実施

 地域創生Coデザイン研究所ではGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みを通じて地域のパートナーとともに持続可能なまちづくりをめざしています。今回、島根県松江市の島根県立松江ろう学校にて「農業DX」に関する授業を実施しましたので、ご報告します。

 地域創生Coデザイン研究所では、今年度、松江ろう学校にて中学部・高等部の学生向けに「農業DX」について授業を行っています。この授業は松江ろう学校の生徒にデジタル技術や農業について触れてもらい、農業の抱える課題やそれを解決するデジタル技術やデータについて知り、さらには環境やカーボンニュートラルについて学んでもらうために実施しております。年間3回(7月・9月・12月)の授業を行っており、島根県eスポーツ連合およびカンドーファーム株式会社の協力を得ながら実施しております。

 7月の授業では、農業の現状や課題、それを解決するためのスマート農業について学び、実際に水田用IoTセンサーやタブレットを使ったデータ取得について体験してもらいました。
 9月の授業では、カンドーファームの圃場において見学を行いました。生徒10名や教職員、関係者などで「自動走行トラクター」「農業用ドローン」「水田用IoTセンサー」の3つの先端技術について実際にどのように導入されているかを知ってもらいました。その後、カンドーファーム様より具体的な技術についての解説や現場での課題感についてお話いただきました。特に「農業DX」の推進に向けてはICT関連の新たな知識が必要であること、未来の農業や働く人々の可能性を広げてくれるものだと事例を用いながら、分かりやすくご説明いただきました。

 当日は残暑の残る一日でしたが、生徒たちは先進の農業機械に興味津々であり、「データについてもっと知りたい」「デジタルと農業の関係は面白い」といった声が聞かれました。

 12月の授業では、環境や農業をテーマに「農業DX」「GX」に関する授業を実施予定です。

 地域創生Coデザイン研究所は、今後も地域の誰もが生き生きと活躍できる社会づくりおよび持続可能な農業とまちづくりの実現に向けて活動してまいります。

【写真】松江ろう学校での授業の模様

【写真】農家(カンドーファーム様)の田んぼでの見学の模様

この記事を書いた担当者

垣内 洋次郎

カキウチ ヨウジロウ

GX/まちづくりチーム
研究主任 リードCoクリエイター

当日はカンドーファーム様はじめ、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
 子供たちが目を輝かせて農業用ドローンや自動走行トラクターを見学している様子を感じることができました。また、カンドーファームさん「農業DXの取り組みは新たな知識が必要であるが、可能性を広げてくれるものだ」という言葉が強く印象に残りました。
 子供たちの可能性は無限大だと思いますので、今後もさまざまなことにチャレンジして積極的に学びを得てもらえればと思いますし、私にとっても貴重な機会となりました。
 今後もしっかり「農業DX」や「GX」の取り組みを頑張ってまいりたいと思います。