木村篤信の社会システムデザイン方法論についての発表が、国際会議のTop Selected papersに選ばれました
株式会社地域創生Coデザイン研究所 ポリフォニックパートナー 木村篤信の発表「社会システムデザイン方法論について」が、世界最大のリビングラボネットワークであるEuropean Network of Living Labs(以下、ENoLL)が主催する国際会議Open Living Lab Days2022のTop Selected papers(全採択論文36件中6件)に選ばれました。
ENoLLは、共創の仕組みであるリビングラボ※1の実践や研究を推進している世界最大のリビングラボネットワークです。そして、ENoLL主催のOpen Living Lab Daysは世界中から多くのリビングラボ研究者・実践者が集まる年次の国際会議になります。
会議ごとに、その年のもっとも重要なリビングラボ関連の論文が選ばれ、Top Selected papersセッションにて発表を行いますが、今年度、木村篤信らの投稿した社会システムデザイン方法論についての発表が選ばれました。
https://openlivinglabdays.com/research-papers-olld22/
世界や地域の持続可能性が失われつつある現代社会において、新たな価値を生み出す共創の活動がどの領域においても求められていますが、今回の選出は、そのような時代において、地域創生Coデザイン研究所のパートナー地域である福岡県大牟田市での実践や社会システムデザイン方法論が注目されるものであることを表わしています。
この結果を受けて、これからも国内外での学術分野での実践知の発信と、それらの知見にもとづいた世界や地域の課題解決の実践にますます貢献していく所存です。
1:リビングラボとは、サービスの利用者である生活者と、サービスの提供者である企業・行政などが共にサービスを創る(共創する)方法論です。(引用:木村,(2021)「高齢者を支える技術と社会的課題」第5章 リビングラボの可能性と日本における構造的課題、(調査資料2020-6)国立国会図書館調査及び立法考査局.)
■木村篤信について
大阪大学、奈良先端科学技術大学院大学を修了後、NTT研究所に入社。企業内に閉じられたデザイン研究・実践の限界を感じ、社会に開かれたソーシャルデザインの研究・実践プロジェクトを立ち上げる。福岡県大牟田市、奈良県奈良市との共同実験プロジェクトをNTT西日本と協働する中で理念を共有し、2021年、NTT西日本グループの子会社である地域創生Coデザイン研究所の設立に関与し、参画。現職。博士(工学)。デザインイノベーションコンソーシアム フェロー。東京理科大学 客員准教授。
主としてHCI、CSCW、UXデザイン、リビングラボ、ソーシャルデザインの研究開発に従事。デザイン研究のチームを牽引し、企業内のUXデザインプロジェクト、地域の社会課題に関するリビングラボプロジェクトを多数実践し、コンサルティングや教育活動も行っている。現在は、「人々が主体的に共創できる社会」という地域創生Coデザイン研究所のビジョンに向けて、社会課題解決に向けたデザイン方法論やデザイン人材教育方法論などの研究・実践を主題にし、大牟田市などの地域パートナーとともに、まちづくり、地域経営、サービスデザイン、社会システムデザインなどの文脈で新しいソーシャルデザインのあり方を探求中。著書に「2030年の情報通信技術生活者の未来像」(NTT出版|2015年)など。
詳しい研究活動紹介はこちら
(https://sites.google.com/view/co-creation-on-ubuntu/)
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