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就農者の早期立ち上がりをめざした支援パッケージの実験を開始しました

私たちNTT西日本グループは地域の皆さまとともに農業DXを推進しています。
生産者の高齢化や減少が進む中、新規就農者の確保・定職や技術継承、農作物の価値向上、販路拡大などにより、農業を起点とした持続可能な地域活性化に取り組んでいます。
その一環として私たちは静岡県をフィールドとして伝統産業であるわさび産業の持続可能な発展による地域活性化をめざし、日本の食文化を守り継承していくことに貢献してまいります。 

近年、温暖化などの気候変動や大規模自然災害の増加など、農業の持続性を脅かすリスクへの対応が急務な状況になっています。どの作物にも当てはまることですが、作物栽培は気象条件に大きく影響されており、安定生産が難しく、栽培管理の手間がかかることなどが大きな課題となっております。
今回のフィールドである静岡県の畑わさび生産量も2010年から10年間で約80tも減少しており、生産量の回復も併せて課題となっております。
 
これらの課題に対処するべく、NTT西日本静岡支店は、株式会社田丸屋本店(以下田丸屋)、株式会社鈴生(以下鈴生)と、「静岡県の持続的なわさび産業振興」に関する連携協定を締結(2022年4月5日)し、ICTを活用した畑わさびの安定生産の実現に向けた栽培環境の最適化などの取り組みを進めてまいりました。
そしてこの度、上記連携協定内で得られた環境最適化の知見を活用し、静岡県産畑わさびの生産量回復ならびにブランド化による地域のわさび市場の拡大をめざして、田丸屋本店、鈴生、NTT西日本の3社はコンソーシアム型共同研究契約を締結し、実証実験を開始いたしました。当実証では、ICTを用いて天候や外気温の影響を減らすことで比較的安定した畑わさびの簡易生産を可能とし、その技術実証、および販売におけるブランド化の検証を行います。

私たちは誰でも栽培可能な環境をICTを用いて構築することで、新規就農者や既に他の施設栽培を実施している農家の方々にサービスを提供し、まずは静岡県内での定着を図ったうえで将来的には県外への展開、他品目への展開を行っていく予定です。
そして、地域の担い手の確保など地域全体の活性化および持続的な農業の発展に向けて貢献してまいりたいと思います。

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