Column 中央日本総合観光機構さまの「観光地域づくり人材育成研修」にて講演

観光/Maasに関するレポートです。

中央日本総合観光機構さまの「観光地域づくり人材育成研修」にて講演

■中央日本総合観光機構さまの「観光地域づくり人材育成研修」とは

本研修においては、約30名の観光に関連する事業者や自治体、観光協会などが参加。地域創生Coデザイン研究所のスタッフも参加しました。研修の目的は、有識者や観光現場などで活躍する講師によるテーマ別講義・講演、中央日本エリア内の先進事例視察などを実施することで、最新の知見やノウハウの習得を促すこと。また、受講生間の討議や協働学習などを通じて、エリアをともにけん引していく人材ネットワークの形成をめざすことです。
この研修の中で、参加者や事務局の皆さまに向けて、弊所が行っている持続可能な観光地経営などについて講演を行いました。講演の要点をご紹介します。

■講演内容

1. データに基づく観光地経営
地域でのデータ活用、地域事業者とのコミュニティ形成、地域コンセプトの策定、座談会やDX勉強会の開催などのこれまでの取り組みをご紹介しました。また、活動をしていく中で、実際に地域の方々とともに取り組んできたからこそ感じることができた苦労した点や工夫点などをお話しました。

2. AR×音声合成
NTTグループの最新の技術であるARや音声合成を活用した観光コンテンツの造成。ならびに地域の観光協会さまなどと連携して開催したイベントでの実証を通じて得られた知見や地域でお金が回る仕組みづくりについても紹介させていただきました。

■参加者の反応

講演後、観光業界に携わる参加者からは多くの感想と質問が寄せられました。
・データ分析の重要性は理解しつつも、データ分析が目的となってしまい、実際の活用までは至らないケースがあったが、データをエビデンスとして対話することで合意形成が早期にできるという利点があることを理解できました。
・限られた人員、資金といったリソースだからこそ、データで想定されるターゲットなどを見定めるなど、戦略立案に活用できることがわかりました。
・ARや音声合成などの技術は観光コンテンツ造成に親和性があり、非常に興味があるため、より具体的に話を聞いてみたい。

弊所が取り組んできた「データ活用」「NTTの技術を活用した観光コンテンツ造成」は、観光に関わる方々が日々悩んでいる課題感であることを改めて感じました。私たちが掲げる「持続可能な観光地経営」における取り組みは、日本全国の観光に関わる自治体、観光協会、事業者の皆さまにとって解決の糸口になれればと願うとともに、ご支援していければと考えております。

■中央日本総合観光機構さまからのコメント

この度は、弊機構の人材育成研修にご登壇いただきまして誠にありがとうございました。このような研修はどうしても教科書的・学術的になってしまう内容も多く、①打ち手がイメージできない、②現場での実践とは乖離してしまうケースが散見されることが課題となり、どうしたらよいかと悩んでおりました。今回、大東さんにご登壇いただいて、実際に実施されたデータ活用・DXを活用した観光地域づくりの事例を共有いただきました。
受講生の皆さまも食い入るように必死に聴講されていたので、事務局としては一定の成果を得れたと感じております!

■今後の展望

弊所は、今後も観光業界における活性化の貢献、社会への還元、データ活用に焦点を当て、地域における観光DX人材育成の取り組みを継続し、持続可能な観光地経営の実現を追求します。観光業界とともに、地域社会とともに成長し、未来への展望を展開し続けます。
観光業界に携わる参加者のみなさんに、私たちの使命と取り組みについてお話できたことを誇りに思います。ともに観光業界を持続可能な未来へと導く道を歩むことを楽しみにしています。

なお、その他講演に関するご依頼や、事例に関するお問い合わせは画面右上、お問い合わせフォームからご連絡ください。

この記事を書いた担当者

大東 千紘

ダイトウ チヒロ

Coデザイン事業部
プロジェクト推進チーム
研究主任 リードCoクリエイター

この度、このような機会をいただき誠にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げるとともに、講演の中でご紹介させていただいた事例は、各地域の課題の解決に繋がっていくことであると改めて再認識することができました。引き続き、地域の皆さまとともに観光地の活性化に取り組んでまいります。