Column 持続可能な観光まちづくりへのアプローチ: Global Sustainable Tourism Council 研修会開催

観光/Maasに関するレポートです。

持続可能な観光まちづくりへのアプローチ: Global Sustainable Tourism Council 研修会開催

■取り組みの背景および目的

観光業界が直面している今日の経済的、環境的、社会的課題に対応し、持続可能な観光を推進するため、私たちはサステナブルツーリズムの考え方を取り入れ、地域と連携して課題解決に取り組んでいます。この活動をより加速するため、Global Sustainable Tourism Council(GSTC)と連携して研修会を開催しました。この研修は、地域社会における持続可能な観光の実践を深め、地域の持続可能な発展に貢献することをめざしています。

■研修の内容

GSTCは、持続可能な観光を世界的に推進するための基準を制定、管理する世界的にもリードを取っている組織であり、2種類の基準を定めています。

      ・観光産業向けの基準 :GSTC-I (Industry)
      ・観光地向けの基準 :GSTC-D (Destination)

研修では、それぞれの基準に対して、GSTCの持続可能な観光の4つの柱である持続可能なマネジメント、社会経済、文化、環境への影響を深く掘り下げました。各セッションでは、これらのテーマに関する基準の解説とともに具体的な事例研究が提示され、参加者はグループディスカッションやワークショップを通じてアイデアを交換しました。また、GSTC-IならびにGSTC-Dの基準を活用しながらフィールドワークを行うことで、実践にあたってのポイントを学びました。

■GSTC公認トレーナー 荒井一洋さまからのコメント

国際基準を読み解き、自身の地域での実装に向けて「どう解釈をつくるか」の視点を大切に研修を進めていきました。参加者同士の活発な意見交換からは、課題解決につながるコメントもありました。

■今後の展望

本研修から得られた知識と経験を活かして、私たちは持続可能な観光まちづくりの取り組みをより推進していきます。これは単に地域の観光を推進するというだけではなく、地域社会全体の豊かな発展に貢献するものと考えています。観光業界、地域社会とともに社会課題の解決に取り組み、地域の持続可能な発展に貢献していきます。なお、取り組みに関するお問い合わせは問い合わせフォームよりご連絡ください。

この記事を書いた担当者

細井 正善

ホソイ マサヨシ

観光チーム
主任研究員 チーフCoクリエイター

本研修の開催にあたって、GSTCさま、NPO法人大雪山自然学校 荒井一洋さまに御礼申し上げます。充実した研修を行うことができたのは、事前準備を含めてご支援いただいたからこそだと考えております。研修会を実施したことにより多くの気づきを得ることができ、物事を見る視点を拡げることができました。「地域にとって正しいか」を取り組むにあたっての軸として持ち、持続可能な社会を地域とともに創っていきます。