「DXってなんね?」デザインセミナー『DXの基礎科目!DXリテラシーと具体的な取り組み』の開催を支援
宮崎県の地元企業や自治体の方へ向け、DXについての苦手意識や理解不足を解消する目的で、宮崎県工業技術センター(宮崎県宮崎市佐土原町東上那珂16500-2)にてデザインセミナー『DXの基礎科目!DXリテラシーと具体的な取り組み』が開催され、2名の講師登壇を支援いたしました。一人目のご登壇者は、熊本県の『データ活用ブートキャンプ※』に弊所と共に参画しているSlalom社の山崎氏。Slalom社は、さまざまな企業のデータ活用やDX推進を支援しており、「DXの基礎」についてお話いただきました。
※「くまもとDX推進コンソーシアム」主催の地域人材育成を目的とした学びの場
■DXは避けて通れない!?
DXに避けて通れないDXリテラシーと、礎となるDXマインド・スタンスについて
ーーーーーーーーーーーーーーーー
講師:Slalom株式会社 山崎淳一朗 氏ビジネス環境が激しく変わる「不確実性の時代」に対応するために、どのように「顧客志向」になるか、顧客体験の考え方、そのためにどうデータやデジタル技術を活用するかやビジネスモデルや組織そのものを変革するかなど、改めてDXの定義をご説明。
またDXは、経済産業省などが進める政策の「デジタルスキル標準」の中の「DXリテラシー標準」として、全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準と示されています。このことからも今後DXはさらに重要性が高まるとともに避けられないスキルです。そのためには、まず日々の変化に対応するための「俊敏性(アジリティ)」や「アジャイル」というマインドセットが重要となります。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
二人目のご登壇者は、昨年度、熊本県『データ活用ブートキャンプ』において最優秀賞(参加者全体の投票で決定)を受賞されたアネシス社の木下氏。地域密着型の住宅メーカーとして、自社内で実際にDX化に取り組まれた体験をご紹介いただきました。
■見えないものをつくっていく
「地方のアナログ工務店が挑むDXへの軌跡」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
講師:株式会社アネシス 木下裕之 氏建築業界では、職人さんの高齢化や大量離職がDX化を急ぐ背景としてあり、「これまでのやり方から変わらなきゃいけない」そんな使命感をもって取り組みました。DXは一般的に3段階に分かれますが、アネシス社の事例として
■第1段階<デジタイゼーション> アナログ→デジタル時代DX化を進める部署を新設し、トップダウンで行うために組織図の変更やシステムを移行
■第2段階<デジタライゼーション> デジタル群雄割拠時代第1段階で各部署ごとにシステムが乱立してしまったために、課題を見直しや「全ての社員にデジタルやDXと仲良くなってもらう」を合言葉に取組まれた社内キャンペーン「デジタルフレンドリー」活動など、全社員の方向性・意識を合わせるためのビジョン策定
■第3段階<デジタルトランスフォーメーション> DX時代の幕開けDX推進のためSEの社内募集や第2段階で乱立したシステムやデータベースを再構築
「既存のやり方から変更する際、社員に腹落ちしてもらうまで何度も何度も説明会を繰り返した」と第3段階のDXにたどり着くまでに行った、社内の意識改革やシステム統合の試行錯誤についてなどなど。現在では、アンケート集計や帳票出力の事務作業などの業務効率化だけでなく、生産性向上やBCP対策、働き方改革など、さまざまな効果が見えてきたところです。
<開催概要>
【セミナー題】「DXの基礎科目!DXリテラシーと具体的取り組み」
【日時】2024年1月19日(金)
【時間】13:30~15:30
【会場】宮崎県工業技術センター(宮崎県宮崎市佐土原町東上那珂16500-2)
【内容】
13:35~14:20
講演①「DXに避けて通れないDXリテラシーと、礎となるDXマインド・スタンスについて」
Slalom株式会社 山崎淳一朗 氏
14:30~15:10
講演②「地方のアナログ工務店が挑むDXへの軌跡」
株式会社アネシス 木下裕之 氏
15:10~15:30
質疑応答
【主催】宮崎県工業技術センター
【協力】地域創生Coデザイン研究所