Column 『地域創生Coデザインカレッジin博多2024』を開催スマートシティ実現に向けたWell-Beingなまちづくり ~LWC指標・生成AIの活用~

地域創生Coデザインカレッジに関するレポートです。

『地域創生Coデザインカレッジin博多2024』を開催スマートシティ実現に向けたWell-Beingなまちづくり ~LWC指標・生成AIの活用~

株式会社地域創生Coデザイン研究所(代表取締役所長:北山泰三)は、2024年1月25日(木)にスマートシティ実現に向けたWell-Beingなまちづくり ~LWC指標・生成AIの活用~をテーマにした「地域創生Coデザインカレッジin博多2024」をJR九州ホール(福岡市博多区博多駅中央街1番1号 JR博多シティ9階)にて開催いたしました。基調講演にスマートシティ分野の第一人者で一般社団法人スマートシティ・インスティテュートの南雲氏、特別講演に日本マイクロソフト株式会社で生成AI分野の事業化支援をされている木村氏を招き、その後には、NTT西日本で自治体のデータ連携基盤をベースにスマートシティの取り組みをけん引してきた浪江氏を交えてトークセッションを行いました。
(※アーカイブ配信は終了いたしました 配信期間:2024/3/1~3/31)

Well-Being指標とは?

基調講演 『市民の幸福感を高めるまちづくりの思想』
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講師:一般社団法人スマートシティ・インスティテュート専務理事
南雲 岳彦氏
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スマートシティは構想からすでに実装段階へ入っており、テクノロジーがまちの一部になっている都市もあります。さらにつくば市と大阪府・市はスーパーシティに選定され、2030年までに「まるごと未来都市」の構築を進めています。
では、デジタル化した結果、市民は幸せなのか?生活の質は上がったのか?Well-Beingとはその暮らしやすさと幸福感を測る指標です。
何をもって人は幸福感と結びつくのか、健康寿命や所得は幸福感と関係あるのか。
日本はGDP3位(※イベント開催時)の国だが、幸福度は47位と低いのはなぜか、について約85000人からとったデータより紐解きます。Well-Beingは、デジタル田園都市国家構想の3本柱の一つにも掲げられています。 Well-Being指標とは、スマートシティの施策が客観的幸福・主観的幸福につながっているかを測る指標です。 Well-Being指標により、データが取れるようになった現在、まずWell-Beingの因子を見つけ出してから、それに合う施策をつくる「Well-Being by design」というアプローチに変わってきています。

生成AIは導入したらどうなる?

特別講演『生成AIを活用した自治体の働き方改革』
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講師:日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員 パートナー事業本部 副事業本部長エンタープライズパートナー統括本部 統括本部長
木村 靖氏
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昨年に生成AI(ChatGPI)が話題となりましたが、実はAI(人口知能)の歴史は古く1950年代からありますが、機械学習、ディープラーニングと進化し、生成AIでより身近に使われるようになりました。
生成AIの最大の特徴は、プロンプト(ユーザが入力する指示や質問のこと)で、それが専門的な知識がなくても自然言語でチャットのようなやりとりができるようになっていることです。
企業の意思決定者の83%がAIへの支出を増やすと答えているほど、注目されていますが、
マイクロソフトは、ChatGPTを開発したOpenAI社とパートナーであり、ChatGPTはマイクロソフトのクラウド内で動いています。日本においてもすでに2300社が使っており、特に金融サービスや自治体の業務で相性がいいことがわかってきました。デジタル庁とも今後どのように活用していくかのアイディエーション(アイデア出し)が始まっているところです。
生成AIが人の仕事を奪うのではなく、ルーティンになっているものを生成AIに任せて、人にしかできない仕事に時間を割いていくというのがねらいです。
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実際にデモ画面を使って生成AIがPowerPointのスライドを1分ほどで作成していくところやアンケートの分析だけでなく改善点をアドバイスするところもみせていただきました。その他にも欠席した会議の流れの要約を聞いて、情報をキャッチアップするという使用例など、さまざまな面で同僚や秘書として活躍してくれるとのことです。

トークセッション

講演でお話いただいた南雲氏、木村氏に加えてNTT西日本で自治体のデータ連携基盤をベースにしたスマートシティの取り組みをけん引してきた浪江氏を交えて、スマートシティを進めていく上での自治体の課題についてトークセッションを行いました。すでに生成AIを導入している台湾のある自治体では、入電情報を基に市民からどのような問い合わせがあるかをデータ化し、そこから課題に優先度をつけて施策に反映しているといいます。
また、スマートシティを持続するためには、地域が元気になるWell-Beingの因子を見つけることなど、専門家の考えやNTT西日本のスマートシティの取り組みなどをお聞きしました。

<開催概要>地域創生Coデザインカレッジin博多2024

【セミナー題】「スマートシティ実現に向けたWell-Beingなまちづくり ~LWC指標・生成AIの活用~」
【日時】2024年1月25日(木)
【時間】13:30~17:00
【会場】JR九州ホール(福岡市博多区博多駅中央街1番1号 JR博多シティ9階)
【内容】
13:30~14:15 基調講演 「市民の幸福感を高めるまちづくりの思想」
一般社団法人スマートシティ・インスティテュート 専務理事 南雲 岳彦氏
14:25~15:10 特別講演 「生成AIを活用した自治体の働き方改革」
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 パートナー事業本部副事業本部長 エンタープライズパートナー統括本部統括本部長 木村 靖氏
15:20~15:50 トークセッション
16:00~17:00 ご挨拶・ご交流【主催】地域創生Coデザイン研究所 【協力】事業構想大学院大学、NTT西日本

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スマートシティは“手段”であってその先の市民幸福感を目的とすることや、人口減少が予想される日本での生成AIの活用について、弊所でもどのように地域の課題解決につなげていけるかを見つめる良い機会となりました。
(※アーカイブ配信は終了いたしました 配信期間:2024/3/1~3/31)
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地域創生Coデザイン研究所では、今後も西日本各地でイベントやセミナーの開催、カレッジ「こでざと」を通じて、地域の人々が地域や社会に関わりながら地域創生を行うための学びの場を提供して参ります。

この記事を書いた担当者

奥田 直哉

オクダ ナオヤ

戦略企画部
コミュニケーション戦略チーム
プロデューサー

現地ご参加いただきました自治体の方々へ講演についてのご感想などお聞きしました。
各自治体ごとにさまざまな課題に向き合われている中で、本イベントがDX環境を整える、効率化を図る、だけではなく、その先にあるWell-Beingなまちづくりを考える良いキッカケやヒントとなったというお声を頂くことが出来ました。
また、生成AIについては「AIがヒトにとって代わる」というようなネガティブな印象もあったが、大切なのはヒトとAIが上手に付き合うこと、活用の方法次第だと気づかされたというご意見もいただくことができました。効率化や便利さをゴールとせずに、どのような社会を構築するのかというゴール設定が重要であると感じました。

審査CoDIPS23-00039【250227】